鎌倉Q工房レトロ館にある有田ひろみさんのレトロなパロディ猫看板「テレビはサンヨー」ならぬ「テレビはネコヨー」です。旧三洋電機の昭和時代のテレビの看板がパロディ化されています。他にも鎌倉Q工房レトロ館には、有田ひろみさんが描いた「猫」をモチーフとしたレトロなパロディ商品看板がたくさん展示されています。
看板のあるところ: 鎌倉Q工房レトロ館



このパロディ猫看板のもととなった、三洋電機は、かつて日本を代表する家電メーカーひとつでしたが、2011年にパナソニックに完全吸収合併され、現在は、そのブランドもなくなりました。もともと戦後の1947年にパナソニック創業者の松下幸之助氏の義弟の井植歳男氏が創業し、1950年代から家庭用の電化製品で急成長しました。松下電器の「ナショナルマーク」に似ている円形に電気がスパークしているサンヨーロゴも懐かしいです。

1953年に三洋電機から発売された国内ではじめての手動ローラーで脱水する「三洋ローラー式洗濯機」は、当時とても画期的で大ヒット商品となりました。また、ソニーに次いでトランジスタラジオを量産化したのも三洋電機でした。eneloop(エネループ)というニッケル水素の充電式電池も三洋電機が開発したもので現在パナソニックに引き継がれています。ブランド的には安価なイメージが先行しますが、実はとても技術力の高いメーカーでした。